2017年09月13日

さんのを上げる代



「……さあちゃん、意地悪だ。昔は女の子みたいに可愛かったのに。」

ふっと禎克は笑った。あれほど開いていた距離が一瞬で縮まった気がする。
大二郎の身長が思ったよりも伸びていなかったせいだろうか。庇護欲がふわりと湧き上がった。縋って泣いたのを可愛いと思ってしまう。

「大二郎くんは、変わらないね。前は、ぼくよりも頭一つ大きかったのに。」さあちゃんってば、そんなびっくりするようなビジュアルのくせに、これまで何もなかったのか?信じられない。良く、これまで無事だったね~。」

大二郎はその場で、とうとう笑い転げてしまった。きっと禎克は、周囲の必死の接近にも気付かずに、これまで飄々と受け流してやりすごして来たのに違いないと、内心思う。ほんの少し、顔も知らない誰かに同情した。

「仕方ないだろう、ずっと部活で忙しかったんだから。言っておくけど、もてなかったわけじゃないぞ。バレンタインとか、すごかったんだから。」

禎克はむくれていた。まるでキス一つ満足させてやれなかった自分が、幼稚だと言われたような気がする。

「さあちゃん……。わかってるよ。おれ、さあちゃんに貰ったキスがすごくうれしかったんだ。馬鹿にしたんじゃないよ、信じて?」

「大二郎くんのキス、なんか……手慣れてた気がする。絶対、初めてじゃないよね。これまでに何人ぐらいとしたの?」

「え……と。さ、さあちゃん、世の中には聞かない方が、良いこともあるんだよ。芸の肥やしって言葉、知ってる?ほら、役者って、役を追及するのにそういう面もあるんだよ。」

「ふ~ん……。」

「普段からアンテナを広げていないと、人間観察もできないし。役作りの一環としての、必要な経験?……とかあってさ。」

「……煙に巻こうとしてるだろ。」

「そんなことない。おれの本気はいつだってさあちゃんだけだったんだから。本当だよ。夢の中でもおれのキスの相手は、いつもさあちゃんだった。」

*****

そんな子供じみた嘘を信じるはずもなかったが、必死に言い訳する大二郎を、禎克は笑って見つめていた。ぴっ……と小さな電子音が、二人を確かにつないだ。
仲の良い小さな恋人同士みたいに、頭をくっ付けて来ると、大二郎は写真を撮って待ち受けにした。

「醍醐さんは、大丈夫なのか?手術したんだろ?湊がニュースで流れてたって言ってたよ。」

「うん。出血箇所はすぐわかったし、手術が終わって麻酔が解けた後、意識がすぐに戻ったから大丈夫だろうって、お医者様が言ってくれたそうだよ。気が付いてすぐに羽鳥が、電話をくれたんだ。しばらくは集中治療室らしいけどね。おれにはやるべきことが、たくさん有るから、今は病院へは行けないんだ。」

「そっか……。羽鳥って、醍醐さんに付いてる人?」

「お師匠さんのいい人だよ。おれの母親が亡くなってから、ずっと面倒見てくれているんだ。うんと昔から劇団にいるんだ。おれの母親が亡くなる時に、おれとお師匠事頼むねって言ったらしい。言うなればおっ母さん公認かな。」

「そう。お母さんみたいな人なんだ。」「醍醐さん。気が付きましたか?俺、ここにいます。安心してください。大丈夫です。」

ゆると、ほんの少し指先が泳いだ。術後、意識さえ戻れば後遺症が残ることは少ないと医師は告げた。
醍醐の意識が戻ったのを羽鳥は心から喜んだ。大声わりに、思わず手を握ると、微かに力を込めて、醍醐がきゅっと返してくる。  


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2017年08月30日

中国のコンピュータ科学論文が世界の23%を占める




中欧情報自動化?応用数学共同実験室(LIAMA)20周年記念会議が11日、中国科学院自動化研究所で開かれた。同会議では中国の20年間にわたる科学研究分野における指数の成長に関する報告書が発表された。それによると、中国の2017年のコンピュータ分野科学論文は、世界の中小企卓越營商夥伴23%を占めるとしている。この割合は1997年時点では2%未満だったため、20年間で11倍以上成長したことになる。中国青年報が伝えた。

同報告書によると、2013年まで中国が世界科学論文に占める割合が最も高かったのは工学(34.8%)で、化学(24.5%)がその後に続いた。2007?13年で全体に占める數碼通割合の成長率が最も高かったのはコンピュータ科学で、25.1%の成長率を示した。

また同報告書によると、2003年の全世界の影響力ある科学論文の割合を見ると、米国が26.8%、欧州が31.0%、日本が7.8%、中国が6.4%となっていたが、この割合は2013年に変化し、米国が18.8%、欧州が25.4%、中国が18.2%になり、日本の4.7%を上回った。この10年數碼通間で中国が産出した影響力ある科学論文の増加率は、米国、欧州諸国、日本、韓国を上回る18.9%に達した。

  


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2017年08月10日

弄飲みられ

「もう杖は必要ないんだね。驚いたよ、すっかり元通りじゃないか。」
「先生が、プールでのリハビリを勧めてくださったおかげです。」
「君が頑張ったからだと聞いているよ。小橋先生は熱心で、よく勉強しているだろう?そう感じた事は無い?」
「はい、リハビリを終えた後で、色々なことをアドバイスして下さいま柏傲灣す。たくさんの資格を持っているみたいです。仕事を終えてからも、後輩たちの体のケアもされているそうです。」
「ああ、今も続けているんだね。彼にも色々あったからね。」
「色々……?」
「それより君、今日は勤務じゃなかったのか?抜けて来たのか?」
「そうだったんですけど、相手が体調崩したと電話が有ったんです。ほら、朔良君も知っている石泉園のおじいちゃん。」
「大丈夫なんですか?」
「心配ない。軽いぎっくり腰だそうだよ。数日お休みしたら、またお願いしますと言っていた。……それより、先生。朔良君にいい学校を紹介してあげてくださいと、頼みに来たんだった。」

主治医は分厚い茶封筒を取り上げた。


森本の淹れたコーヒーの、馥郁とした香りだけが揺らぐ静かな空間だった。

「小橋先生は、僕をとても良く見てくださっていると思います。でも、僕は……先生の期待を裏切ると思います。周囲から何て噂されているか、僕も知っていますから……本当に見た目だ柏傲灣けの冷たい氷の王子さまですよ、僕は。」
「なぜ、そんな風に言われると思う?」

小橋は躊躇なく、力強く肯いた。
ひくっとひきつるような嗚咽が漏れると、もう堰を切ったように涙は溢れて止まらない。
朔良の中の氷が、小橋によって温められ解けだしたようだった。

「朔良君……」

腕の中にいる華奢な生き物を抱きしめた小橋は、僥倖に震えていた。
朔良が求めていたものを、小橋は初めて理解した気がする。
この青年はこれほどまでに、純粋に誰かに愛されたかったのだ。

朔良の欲求と小橋の告白が奇跡のように合致した。
小橋はそっと朔良の唇に触れた。柔らかな感触に互いの鼓動がはねる。
合わさった桜色の二枚貝は薄く開き、ぎこちなく小橋に応えた。朔良の濡れた頬に朱が走っていた。

「織田朔良が不審者に襲われてるって、外科のナースが血相変えて走って来たんだよ。慌てるだろう?」
「はぁ?小橋先生は柔道の有段者ですよ。それに……こんな白昼堂々、医者の部屋で誰が襲うって?ちょっと考えればわかるでしょう。」
「すまん。事態をちゃんと確認すべきだった。」
「僕を幾つだと。それに、助けに来て投げられたら何の意味もないでしょう、みっともない。」
斜に構えた朔良が腕を組み、冷ややかな視線を向けた。

「後先考えないで、力押しみたいなことやってるから、こうなるんだ。」

小橋はがしがしと頭を掻いた。
島本に対する朔良の冷たい態度は、先ほど自分柏傲灣の胸の中で泣いた人物と同じだとは思えない。

「抱き上げたいくらいなんだけれど、叱られそうだからやめておくかな。」

朔良はふと踊り場から階下を見下ろして、思わず歓声を上げた。

「わあ。すごい!」

桜並木を見下ろした形になって、薄桃色の桜花は風にる度、ざっと音を立てて花弁を散らした。


くすくすと朔良が笑う。

「小父さんだなんて思っていませんよ……って言ったのに、信じないんですか?」

小橋はグラスを取り上げると、冷たいジンジャーエールを一口飲んだ。
そのまま近寄ると、ついと朔良の顎を持ち上げた。
朔良が頷くと、小橋の顔が近づいて来る。こくりと喉を冷たい物が流れてゆく。
首筋に溢れたジンジャーエールを、小橋は舐めとった。
朔良の腕が、小橋の背に回り、二人は何度も口づけた。浅く深く、求め合うキスは、ジンジャーエールの味がした。  


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2017年07月21日

意じゃないして

その日のうちに、島本ら名ばかりの陸上部員は、朔良の為に砂場の砂を入れ替えて見せた。

朔良は、小学生のころから何故か時々こういう目に遭った。
帰り道、サラリーマン風の男に公園のトイレに連れ込まれたこともあった。学校で一人いると、教師が空き教室へ来いと手招きした。
脳裏でまたか……とあきらめの気持ちが湧いたのも確かだった。彼らは自分たSmarTone 上網ちの行為を、朔良が誘った、そそる目をしたのが悪いと正当化しながら、怯える朔良を撫でまわした。

声を上げずにじっと静かに耐えてさえいれば、いつか彼らは満足し朔良は解放される。
朔良は服従する振りをして、いつか自分が優位に立つ術を覚えた。
間違った方法で朔良は自分の身を守り、それ以上踏み込まれない方法を手に入れた。
今度もそうだった。敢えて自分に執着するリーダー格の島本だけを攻略した。
他の者たちは、会話を聞くうち、女性の方が好きらしいと分かっていたから、そのうち自分に飽きるだろう。

練習用のジャージの中に島本が手を入れてかき回すのを、顔を歪めて朔良は耐えた。
島本だけは朔良を本気で抱く。朔良を傷つけないようにと、周到にローションさえ用意していた。

「しばらく可愛がってやってなかったな。疼いて仕方がないんだろ?反応してる。」

「ち……違う……ぼくは、そんなこと望まない……こんなこと本当はいやだ……」

「いやだって言いながら、感じているんだろ?小生意気な朔良姫はこうされるのが好きだ。」

「や……めてよ……」

朔良は自分の体の兆しに狼狽していた。
どれ程嫌でも、触れられれば生理的に朔良の下肢は反応してしまう。乱暴に數碼通擦りあげ、悲鳴を上げるのを島本は楽しんでいた。
薄暗く狭い部室の中で、朔良のしなやかな裸身に、息遣いを荒くして島本は制服のネクタイを緩めながらのしかかって来る。

固く目を閉じれば、大好きな彩がこっちへ来いと手を振った。楔を打ち込まれた朔良は力なく島本の身体を押しやった。
自分に降り注ぐ災禍のような熱情ではなく、片桐里流には自分が一番欲しい彩の笑顔が向けられている。
それが悔しかった。

「……お……兄ちゃん……」

動かなくなった朔良を見下ろして、島本はクスリと笑った。
薄く汗をかいた朔良の上で、ぶんと年に似合わぬ大ぶりの陽物を振り切った。
頬にぴっと残滓の白い滴が散っても、死んだ蛙のように身体を開いた朔良は身じろぎもしなかった。

「イク時は、いつも同じことを言うんだな。朔良姫、お兄ちゃんってのは一体誰なんだ?」

「……」

「何も言わないんだな。俺の手でイっても、好きで抱かれているわ數碼通けと言う事か。俺の腕の中で色っぽく哭いていながら、おまえはお兄ちゃんに抱かれているつもりなんだな?目を開けてみろよ。」

朔良は聞こえない風を装って、そっぽを向いていたが濡れた目許は雄弁だった。
決して名前を明かそうとしない朔良だったが、島本は気付いていた。

朔良を見て居ると、視線が常に野球部グラウンドに向かい、直も注見て居ると織田彩を追っている。
ハイジャンプの練習をしながら、時折盗み見るように朔良は野球部の様子を見つめて居た。島本の視線に気付くと、朔良は何でもない風を装って、靴の紐を結びなおしたり柔軟をし始めたりする。
同じ苗字とどこか似た面差しに、野球部の織田と朔良は親戚同士らしいと、噂で聞いていたが島本も敢えて何も言わなかった。身体を開く時、ぎりぎりの所で朔良が踏みとどまっていると、島本は知っている。朔良をこれ以上追い詰めるのは、自分にとっても得策ではなかった。  


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2017年07月07日

た菜も魚も驚け

誘われるまま、窓の外を眺めた。

「ここから見えるんだが。ほら、そこに舞台があるだろう。」

指を指す方向に、先ほどの能舞台が見えた。

「海鎚の家では先祖供養に、あそこで神事として、神楽を奉納するんだ。」

「おまえは、古代神楽と言うのを知っているか?」

ぼくは、頷いた。
神楽の名前くらいは、知っている。
近所の神社で、田舎神楽の奉納を見たことがあった。

「面をつけて踊るんですよね?昔話とか、古い伝承男士不育の舞いを、奉納しているのを見たことがあります。」

「そうだ。その奉納神楽の舞い手が、一人ずつ稲田家と須田家と本家から選ばれる。」

出雲大社を知っているかと、若い御当主は俺に聞いた。

ひたと据えられたその目は、切れ長の一重か奥二重で典型的な和風の男前だ。
白皙の額が形良くて、太すぎない眉がとても凛々しかった。
ほら、時代劇とか似あいそうだよ、お殿様のちょんまげとかさ。
殿中でござる???。

「出雲大社では、古い奉納神楽の形が、今も伝わっている。」

「こことは又、少し違うものだがな。」

ふうん???そうなんだ。

親父は訳のわからないことを言っていたが、御当主の話を聞く限り、ぼくが巫女さんの格好をして神楽を舞えばいいだけの話

らしかった。
観光客に見せるわけじゃなし、そんなに深く考えなくてもい微量元素いのかな?それから、とぷんともう一度薬湯の湯船に戻って、ぼくはあったまっていた。

「もう一度、肩までちゃんと入りなさい。。」

御当主が優しい声でそういうから。

思わぬ、いい人みたいじゃん????
散々心配して、どこか損した気分だった。

「後で、飯でも食いながら、ゆっくり話をしよう。」

薄く微笑んで、若いご当主は風呂場から立ち去った。
水も滴るいい男ですね???なんて、冗談は言いません、さすがにね。
外で、何やらさっきの女の人たちが、御当主の濡れた姿に驚いているのが聞こえる。

「緋色さま。??あれ、お召し物がぐっしょりと。」

「一体、湯殿で何をなさったのです。」

「まあ、大変。お早くお召し替えせねば、お風邪を召します。」

ふ~ん???ヒイロって言う名前なんだ。

海鎚緋色(みづちひいろ)???かな?

何故だか、頭の中でふわりとそんな漢字が揺らめいた。
聞いたわけでもないのに、変なの。

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風呂上りに、渋々ずるずるの着物を着せてもらって、ぼくは恥ずかしながら青ちゃんと親父達と対面した。
お袋がまじまじと眺めて、言った。

「あら???意外に似合うじゃない。」

まじ、適当な発言に脱力した。
似合うわけないだろ???こんな短髪に。
子どもがぐれるときって、こういう時なんだと思う。
仮装行列じゃあるまいし、こんなの本気で嫌なんだからなっ!

何でも着せてくれた人たちが「神楽の格好に慣れて居ないと、形にならないから、ご不自由でしょうけど我慢してね。」とか

言ってたけど???
着せ方が上手いのかな、ずいぶんと楽だよ。
思ったよりね。

晩飯は山海の珍味と言うのかな。
盛りだくさんの料理が並んでいたけど、ぼく降血壓食物は肉が食いたい???って思っど、まさか口にはしない。
どうせ、一日で終わるはずだから辛抱することにした。

ぼくの我慢で、あちこち円満ならそれでいいよ。
何て、殊勝な息子だろう。
文句も言わないで、おいしく食事もいただきます。。
思わぬ地味な食事は、野くほど美味かった。

ただ、この着物???香のせいだろうか。

時折、立ち昇る匂いに、頭がぼうっとする???

ぼ???くの指、こんなに長くて白かったっけ????
  


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2017年06月16日

少しでしいと

「そうだったのですか。鉄砲を撃てる者は、一衛の周りにはまだおりません。」
「そうだろう?だからこそ、学ぶんだ。誰よりも早く動くのは、武芸の道だけではないんだよ。学問も全て先手必勝だ。どうだ、やれるか?」
「あい。」

今度は隼人が呆然とする番だった。
「……は~?キスした?兄貴と?」
「いけなかった?最初に引越ししたときだよ。ぼくが寂しくてたまらWedding Shoulder 價錢ない時、尊兄ちゃんがキスしてくれたんだ。独りじゃないぞって……ぼく、嬉しかった。」
「嬉しかった?……兄貴……俺のこれまでの辛抱はなんだったんだろうな。」
「隼人。若さゆえの過ちというのは、誰にでもある。その昔、赤い彗星のシャアと言われた男ですら……」
「抜け駆けしやがって……一発、殴っていい?」

尊は慌てて、その場の伝票を取り上げた。

「さあ、そろそろ出ようか。ここの支払いは僕がもとう。」
「当たり前だ。安いくらいだ。」
「隼人兄ちゃん。なんで、怒ってるの?」
「どうしてだろうな?酔ったせいじゃないか?」

「琉生……?」

微かに胸が上下しているのにほっとする。
大切に扱ったつもりだったが、初めての琉生にとっては受け入Derma 21 好唔好れる行為は性急すぎただろうか。
「ん?」

ふと、視線を落とした琉生は自分の腹に黒い線を見つけた。

「これ、ぞうさんの耳……?」
「い……や。描こうとしたんだけど、琉生が寝返りしたから途中かな~……?」
「ばかっ!隼人兄ちゃんのばかっ!うわ~ん……」

バンと派手な音を立てて、尊が飛んで来た。

「隼人!琉生を泣かすな。何を言ったんだ。おいで、琉生。」
「隼人兄ちゃんが、ぼくのおなかに……」
「ぷっ……ああ、そうだな。もう、子供のぞうさんじゃないね。琉生は大人になった。」
「そうそう。育つのが遅いんで心配したけど、ちゃんと毛が生えて良かっ……痛っ。」

尊の拳が、余計な事を言うなと頭上でさく裂した。

「尊兄ちゃん……ふぁっ……」

「これ以上つついても、何も出ないだろうと内心は俺も思っているのさ。何度聴取しても、全員同じ話を繰り返すんだ。さすがに今回ばかりは、しっぽを巻いて引き下がるしかないかな。もう引退だってのに、黒星確定だ。」
「渋さんの勘が外れたってことですか?」
「そういうことだな。俺としちゃ、あの小奇麗な三男坊が怪にらんだが、アリバイはきっちりあるしな。」
「大学生になったばかりの絵描きの卵でしょ?僕も一度Derma 21 好唔好見たことあるけど、男にしちゃ、線が細くて妙に綺麗な子でしたね。」
「後妻の連れ子だそうだ。だが、家族仲が悪いというわけでもないんだ。」
「監察医が検死の結果もきちんと出したんでしょ?だったら諦め……」
「ちょっと待て。あの日の監察医は誰だ?」
  


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2017年05月25日

衛のんに身を

「病が重くなってからは、さすがにお断りするつもりでいたのですが、通ってくるお客さまは切れず……。仕方なく気分の良い日をお選びいただいて、何度か……お肌をお合わせ願いました。回数はそ避孕 藥れほど多くはございませんし、お医者さまにもご相談しております。むしろ近頃は、ご自分から……」
「お前が、そう仕向けたのだろう……?……一衛は……無垢だぞ……。」
「確かに、穢れのないお方でございました。一衛さまは稀にみる……どなたさまも間違いなく極楽往生されるほどの、上品(※じょうぼんじょうしょうの事)の名器でございます。楼閣を営んでいる日向の目に狂いはございませんでした。」

日向の話を聞き、何も知らない自分があまりに間抜けで、直正は呆然としている。
日向は話に虚偽を混ぜながら、都合のいいように告げた。

「……一衛。すまぬ。」

直正は手をついた。

「いいえ、直さま……動乱の中で、ここまで良く生きてきたねと、お医者さまがおっしゃいました。考えてみれば、一衛はいつも熱を出す弱い子供でした。母上にも、一衛の命は直さま避孕丸が神仏にお願いして下すったものですよと、何度も言われましたし、直さまのおかげで生き延びてきたようなものです。」
「藪医者の見立て違いではないのか?」
「話を聞くと、腑に落ちることばかりでした。」

直正は手を伸ばし一衛の冷たい頬に触れた。

「お前の守った矜持とは何だ?こんな目に遭わせるために、会津から手を引いて来たのではない。なぜ、そんな風に落ち着いていられる……?」
「直さま……」

驚いたように一衛が直正を見つめる。
直正は早くまともな職を得て、一衛と共に住む家を借りようと思っていた。
気持ちは急いてたが、職探しはままならない。
嬌声の聞こえる女郎屋の奥ではゆっくり養生も出来ないだろうと、心から一案じていた。それほど思いながら、一衛の地獄を想像することもなかった。
全て手遅れだった。

胸にもたれた一衛の髪が肩で揃えられているのに、やっと避孕丸気が付いて、直正は先ほどまでの日向に対する憤りを忘れて、つい含み笑いを浮かべて撫でてしまった。

「島原屋にいる禿のようだ。」
「……やっぱり、ざん切り頭は似合いませんか……いやだなぁ。日向さお上のお役人を相手にするのだから御定法は守ってくれといわれて、仕方なく短く切ったのですけれど。」

断髪脱刀令が出て、男は皆髪を短く切った。
一衛は恥ずかしそうに目を伏せた。  


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2017年05月15日

誰もが軍を率



「これは、麿が会津さまへとお預かりして参りました。速やかに東帰せよと、帝の勅命であらせられます。」
「……勅命ならば、そうするしかありませぬな。」

微かに使いの者が汗をかいているのを、家老は見逃さなかった。
昨夜、いつまでも傍に居てくれ、頼みにしていると帝に言われたと、藩主から聞いたばかりだった。
切々と打ち明けた舌の根が乾かぬうちに、京の町かreenex 膠原自生ら全いて出て行けと帝が言うはずはない。
さすがに、これはおかしいと気づいた家老は、時間を稼ぐために使いに来た公家を詰問している。
返答次第では、急ぎ宮中に出向き、親しい公家から事情を聴くつもりだった。

一家の大黒柱が長く留守をし、残された者たちの苦労も多かった。
藩兵一千人が一度に京都へ赴任し滞在する費用は莫大なもので、しかも新しく逗留する広い屋敷も構えねばならない。いつまでも仮住まいのままではいられなかった。
幕府は五万石を加増しているが、おびただしい金子が流れるように消えてゆく。

会津藩だけに科せられたとてつもなく重い負担は、国家老により何度も容保に注進され、容保もまた何度も幕府にお役返上を願ったが叶わなかった。
支えとなる大藩の大方が、幕府に背を向けているのも原因だった。
京都に来てから、時々寝付く病身の容保を家臣は懸命に支え、孝明天皇も忠誠の容保の病気平癒を祈祷するほど心を寄せた。
身を削るようにして至誠を尽くす容保が味わうこの後の悲almo nature 狗糧劇を、誰が想像できただろうか。「お。相馬殿。どこへ行かれる?」
「国許へ文を送りに参ります。」
「なんだ、いつもの飛脚屋か。浮かれた足取りゆえ、てっきり女子にでも会いに行くかと思ったぞ。」
「はは。朴念仁ゆえ、そのような話はありません。」
「つまらぬ堅物じゃ。島原の女もなかなかいいぞ。そのうち遊女屋に連れて行ってやろう。」
「はは……そちらの方は、いずれまた。では、これにて。」

「そうとも。大切に思っているに決まっているさ。きっと京女になど目もくれず、お役大事で頑張っているに違いないよ。」

一人が泣きだすと、周囲の者も皆堪え切れずに、一斉に涙腺が決壊してしまった。
彼らの父親、兄も多くが京都へ赴任していた。
決して弱音を吐かない彼らも、気の置けない仲間といる時は年相応の少年になる。
周囲に大人がいる時は、背伸びをして会話をしていたが、本当はalmo nature 狗糧大切な人を見送り心の内では寂しかった。
友の前でだけ、肩を震わせて素直に彼らは泣いた。
胸の穴にびょうびょうと風が吹く。
本当は誰も寂しかった。
  


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2017年05月02日

いけことが耳に


こっちは三匹のネズミが穴に潜りこもうとしてますね。
一番後ろの子は転んでしまったようです。

このネズミたちがいるのは
なんと『鼠坂』なんです。
だいぶん前にブログ跟團去歐洲に書いているのですが('164/13『鼠坂』)、
僕はこの坂をよく上ります。
かなりな急坂なので
ヒーヒー言いながら上ることになるものの
ふと横を見ると
ネズミたちのかわいらしさに
これもまた顔をニヤつかせてしまうんですね。

しかも、
高い塀の上にはこんな子も

いるんですね。
片耳に怪我を負っているようですが
じっと坂を上り下りする者たちを
見守ってくれているんですね。

まあ、
落書きはいけないものなのでしょうが、
こういうのは悪くないですよね。
すべての人が「うん、良い」とは思わないだろうけど
僕はこういうの好きですよ。

僕の住む近所にはこういうものがあります。

なんだかわかります?
わかりませんよね?
では、
ちょっと角度を変え、アップにしてみましょう。

猫ですね。
黒猫です。
電柱の根元に誰かが描いた落書きなのでしょう。
ここ以外にもこの周辺には
幾つかこういった黒猫の落書きが存在しています。

初めてそれらを見たのは
もう何年も前のことでしたが、
僕はちょっとニンマリしてしまいました。
落書きだからといっても
このように不快にならないものもあるんですね。


ここは、
ちょっと離れた場所ですが

これもわかりづらいですよね?
では、
一部を大きく写したものを――

ネズミですね。
穴から這い日本旅行團出てきたところみたいです。

で、

こっちは三匹のネズミが穴に潜りこもうとしてますね。
一番後ろの子は転んでしまったようです。

このネズミたちがいるのは
なんと『鼠坂』なんです。
だいぶん前にブログに書いているのですが('164/13『鼠坂』)、
僕はこの坂をよく上ります。
かなりな急坂なので
ヒーヒー言いながら上ることになるものの
ふと横を見ると
ネズミたちのかわいらしさに
これもまた顔をニヤつかせてしまうんですね。

しかも、
高い塀の上にはこんな子も

いるんですね。
片耳に怪我を負っているようですが
じっと坂を上り下りする者たちを
見守ってくれているんですね。

まあ、
落書きはいけないものなのでしょうが、
こういうのは悪くないですよね。
すべての人が「うん、良い」とは思わないだろうけど
僕はこういうの好きですよ。

最近、虐めが多いですよね。
それを原因とする自殺も頻々と起っているように思えます。
ああいうのを聴くと
ほんと、うんざりした気分になりますね。
同じ人間として情けないとも思います。

まあ、
人間が集団をなせば
そこには自ずと力関係が
生じてしまうものだーーというのは
僕もこれまで生きていて
実感として理解していますよ。
良い悪いは置いて、
集団としての人間群が
相対的に弱いと見なした存在を
虐げるというのは
どこの世界にも起こりえることなのでしょう。

ただ、
こういった《評論家的意見》は
なんの意味もないんですよね。
だって、
これから何十年も
楽しく生きていけるはずの子供たちが
自ら命を絶っているわけですから。

僕たちに求められているのは
他人事としてでなく
虐めにたいし
当事者意識を持つことだと思います。
どこの世界にも起こりえることなのですから
無理なことではないはずです。


神奈川であった
いわゆる『震災いじめ』と
その後の教育委員会の対応なんかを聴いていると
『大人』と呼ばれる年齢の人々が
あまりにも情けない言動を繰り返しているのがわかります。

なににせよ『長』という役職のある人々
(この場合は教育長とか校長)は、
大きな問題が起きたときに
詰め腹を切韓國旅行團るのが仕事のはずです。
そのために普段から
より多くの給料をもらっているわけですからね。

そういった人間が
自己保身や身内を庇う言動を繰り返し、
事実を隠蔽したり
ねじ曲げるなんてあってはならないですよね。

いえ、
これも《評論家的意見》なのかもしれません。
ただ、
一番の当事者がそれを他人事として扱っているのを見ると、
情けないし腹がたちます。
自らを省みて、そのような人間にだけはならないよう
衿を正していきたいと思います。


(↑こんな文章を子供に書かせてはません。そうですよね?)

つい最近も、教員からの虐めにあっていたという
ちょっと理解し難い入ってきましたね。
彼が感じていたであろう辛さや怒りを
共有することはできませんが
これもやはり腹がたちます。
  


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2017年04月18日

ばかな口はことを言

そう言われてから、そういえば昔からの行ってみたい場所のひとつだったかもしれない、とそこで我に返る自分だったのかも。バリの何をも知らずとして、いつものごとく宿とチケットだけ消耗脂肪を確保して、あとは成り行き任せの旅になった。


名刺をもらって、彼の名前や店を検索してみたとき、彼の存在がSF Gateという地方紙の記事になっていることが判明した。読んでみたら、なんだか数年前に癌で死に別れた女房を全盲の身で献身的に介護したというセンチメンタルな記事だったけれど、そこに本当の彼の姿を捉えていない違和感を覚えた。

後ほど彼から買い付けに同行するかという誘いを受け、専属のドライバーが運転するその車の中で、私が記事を発見したこと、そしてその内容に対する感想を述べたら、彼自身も同様に不甲斐ない気持ちを覚えたということで、私の洞察力に関心し言葉をありがたく受け取っていた。

そして、そこでなんと11年前に私が初めてアルゼンチンタンゴのレッスン香港公司註冊を取ったインストラクターが、彼の娘だということが判明して相当にびっくりした。世界は本当に狭い。



「君はまるでフレンチのようなストレートさがあるなぁ。いいことだ。君が社交辞令でいいことを言ってるのかどうか腹を探る必要もない」

そう彼は笑って言っていた。

「日本人ぽくない」という彼の言葉に「顔もそうなのよ」と言い、私は彼の手を取り私の鼻と頬骨に触れさせた。

「これで色黒だから、会う人によっていろんな国を言われるわ。サリーを着ていた時は、インド人からネパール人かと思われたくらいよ。中東とかメキシカンとか言われたこともあるし」

「そうだな、マヤ人みたいでもあるな」

「濃いメイクしてお洒落してハイヒール履いたら、イッタリアンママ?ンにもなれるもーん」

『Sustainability (サスティナビィリティ、持続可能な)』というこの言葉は、きっとこれからどんどんいろんな分野で耳にし、目に触れることになると思う。この地球はもう人間の欲に侵されて、そのあるべき姿を失いつつある。もう繁栄の時期をとっくに通り越して、衰退の時期に入っている。地球温暖化楊婉儀幼稚園 拖數が叫始めた頃にピンとこなかった私達も、続く異常気象を肌で実感しているはずだ。

アル?ゴア氏が『不都合な真実』という映画でノーベル賞を受賞したことは記憶に新しいと思うけれど、当時はその映画のデータが不十分だとか嘘だとかで結構叩かれていた。しかし、あれから既に10年近くの時が経とうとしている今、地球が年々どのように変化しているかはもう明らかなこと。
いたがらないようなので、詳しくはわからない。ただ創設者のジョン?ハーディ氏のジュエリービジネスのやり方に問題があったとか、そのあたりは口を濁す。  


Posted by だけを平らに削っ at 12:35Comments(0)
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