2017年07月07日

た菜も魚も驚け

誘われるまま、窓の外を眺めた。

「ここから見えるんだが。ほら、そこに舞台があるだろう。」

指を指す方向に、先ほどの能舞台が見えた。

「海鎚の家では先祖供養に、あそこで神事として、神楽を奉納するんだ。」

「おまえは、古代神楽と言うのを知っているか?」

ぼくは、頷いた。
神楽の名前くらいは、知っている。
近所の神社で、田舎神楽の奉納を見たことがあった。

「面をつけて踊るんですよね?昔話とか、古い伝承男士不育の舞いを、奉納しているのを見たことがあります。」

「そうだ。その奉納神楽の舞い手が、一人ずつ稲田家と須田家と本家から選ばれる。」

出雲大社を知っているかと、若い御当主は俺に聞いた。

ひたと据えられたその目は、切れ長の一重か奥二重で典型的な和風の男前だ。
白皙の額が形良くて、太すぎない眉がとても凛々しかった。
ほら、時代劇とか似あいそうだよ、お殿様のちょんまげとかさ。
殿中でござる???。

「出雲大社では、古い奉納神楽の形が、今も伝わっている。」

「こことは又、少し違うものだがな。」

ふうん???そうなんだ。

親父は訳のわからないことを言っていたが、御当主の話を聞く限り、ぼくが巫女さんの格好をして神楽を舞えばいいだけの話

らしかった。
観光客に見せるわけじゃなし、そんなに深く考えなくてもい微量元素いのかな?それから、とぷんともう一度薬湯の湯船に戻って、ぼくはあったまっていた。

「もう一度、肩までちゃんと入りなさい。。」

御当主が優しい声でそういうから。

思わぬ、いい人みたいじゃん????
散々心配して、どこか損した気分だった。

「後で、飯でも食いながら、ゆっくり話をしよう。」

薄く微笑んで、若いご当主は風呂場から立ち去った。
水も滴るいい男ですね???なんて、冗談は言いません、さすがにね。
外で、何やらさっきの女の人たちが、御当主の濡れた姿に驚いているのが聞こえる。

「緋色さま。??あれ、お召し物がぐっしょりと。」

「一体、湯殿で何をなさったのです。」

「まあ、大変。お早くお召し替えせねば、お風邪を召します。」

ふ~ん???ヒイロって言う名前なんだ。

海鎚緋色(みづちひいろ)???かな?

何故だか、頭の中でふわりとそんな漢字が揺らめいた。
聞いたわけでもないのに、変なの。

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風呂上りに、渋々ずるずるの着物を着せてもらって、ぼくは恥ずかしながら青ちゃんと親父達と対面した。
お袋がまじまじと眺めて、言った。

「あら???意外に似合うじゃない。」

まじ、適当な発言に脱力した。
似合うわけないだろ???こんな短髪に。
子どもがぐれるときって、こういう時なんだと思う。
仮装行列じゃあるまいし、こんなの本気で嫌なんだからなっ!

何でも着せてくれた人たちが「神楽の格好に慣れて居ないと、形にならないから、ご不自由でしょうけど我慢してね。」とか

言ってたけど???
着せ方が上手いのかな、ずいぶんと楽だよ。
思ったよりね。

晩飯は山海の珍味と言うのかな。
盛りだくさんの料理が並んでいたけど、ぼく降血壓食物は肉が食いたい???って思っど、まさか口にはしない。
どうせ、一日で終わるはずだから辛抱することにした。

ぼくの我慢で、あちこち円満ならそれでいいよ。
何て、殊勝な息子だろう。
文句も言わないで、おいしく食事もいただきます。。
思わぬ地味な食事は、野くほど美味かった。

ただ、この着物???香のせいだろうか。

時折、立ち昇る匂いに、頭がぼうっとする???

ぼ???くの指、こんなに長くて白かったっけ????
  


Posted by だけを平らに削っ at 13:32Comments(0)
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