2017年07月21日

意じゃないして

その日のうちに、島本ら名ばかりの陸上部員は、朔良の為に砂場の砂を入れ替えて見せた。

朔良は、小学生のころから何故か時々こういう目に遭った。
帰り道、サラリーマン風の男に公園のトイレに連れ込まれたこともあった。学校で一人いると、教師が空き教室へ来いと手招きした。
脳裏でまたか……とあきらめの気持ちが湧いたのも確かだった。彼らは自分たSmarTone 上網ちの行為を、朔良が誘った、そそる目をしたのが悪いと正当化しながら、怯える朔良を撫でまわした。

声を上げずにじっと静かに耐えてさえいれば、いつか彼らは満足し朔良は解放される。
朔良は服従する振りをして、いつか自分が優位に立つ術を覚えた。
間違った方法で朔良は自分の身を守り、それ以上踏み込まれない方法を手に入れた。
今度もそうだった。敢えて自分に執着するリーダー格の島本だけを攻略した。
他の者たちは、会話を聞くうち、女性の方が好きらしいと分かっていたから、そのうち自分に飽きるだろう。

練習用のジャージの中に島本が手を入れてかき回すのを、顔を歪めて朔良は耐えた。
島本だけは朔良を本気で抱く。朔良を傷つけないようにと、周到にローションさえ用意していた。

「しばらく可愛がってやってなかったな。疼いて仕方がないんだろ?反応してる。」

「ち……違う……ぼくは、そんなこと望まない……こんなこと本当はいやだ……」

「いやだって言いながら、感じているんだろ?小生意気な朔良姫はこうされるのが好きだ。」

「や……めてよ……」

朔良は自分の体の兆しに狼狽していた。
どれ程嫌でも、触れられれば生理的に朔良の下肢は反応してしまう。乱暴に數碼通擦りあげ、悲鳴を上げるのを島本は楽しんでいた。
薄暗く狭い部室の中で、朔良のしなやかな裸身に、息遣いを荒くして島本は制服のネクタイを緩めながらのしかかって来る。

固く目を閉じれば、大好きな彩がこっちへ来いと手を振った。楔を打ち込まれた朔良は力なく島本の身体を押しやった。
自分に降り注ぐ災禍のような熱情ではなく、片桐里流には自分が一番欲しい彩の笑顔が向けられている。
それが悔しかった。

「……お……兄ちゃん……」

動かなくなった朔良を見下ろして、島本はクスリと笑った。
薄く汗をかいた朔良の上で、ぶんと年に似合わぬ大ぶりの陽物を振り切った。
頬にぴっと残滓の白い滴が散っても、死んだ蛙のように身体を開いた朔良は身じろぎもしなかった。

「イク時は、いつも同じことを言うんだな。朔良姫、お兄ちゃんってのは一体誰なんだ?」

「……」

「何も言わないんだな。俺の手でイっても、好きで抱かれているわ數碼通けと言う事か。俺の腕の中で色っぽく哭いていながら、おまえはお兄ちゃんに抱かれているつもりなんだな?目を開けてみろよ。」

朔良は聞こえない風を装って、そっぽを向いていたが濡れた目許は雄弁だった。
決して名前を明かそうとしない朔良だったが、島本は気付いていた。

朔良を見て居ると、視線が常に野球部グラウンドに向かい、直も注見て居ると織田彩を追っている。
ハイジャンプの練習をしながら、時折盗み見るように朔良は野球部の様子を見つめて居た。島本の視線に気付くと、朔良は何でもない風を装って、靴の紐を結びなおしたり柔軟をし始めたりする。
同じ苗字とどこか似た面差しに、野球部の織田と朔良は親戚同士らしいと、噂で聞いていたが島本も敢えて何も言わなかった。身体を開く時、ぎりぎりの所で朔良が踏みとどまっていると、島本は知っている。朔良をこれ以上追い詰めるのは、自分にとっても得策ではなかった。  


Posted by だけを平らに削っ at 13:21Comments(0)

2017年07月07日

た菜も魚も驚け

誘われるまま、窓の外を眺めた。

「ここから見えるんだが。ほら、そこに舞台があるだろう。」

指を指す方向に、先ほどの能舞台が見えた。

「海鎚の家では先祖供養に、あそこで神事として、神楽を奉納するんだ。」

「おまえは、古代神楽と言うのを知っているか?」

ぼくは、頷いた。
神楽の名前くらいは、知っている。
近所の神社で、田舎神楽の奉納を見たことがあった。

「面をつけて踊るんですよね?昔話とか、古い伝承男士不育の舞いを、奉納しているのを見たことがあります。」

「そうだ。その奉納神楽の舞い手が、一人ずつ稲田家と須田家と本家から選ばれる。」

出雲大社を知っているかと、若い御当主は俺に聞いた。

ひたと据えられたその目は、切れ長の一重か奥二重で典型的な和風の男前だ。
白皙の額が形良くて、太すぎない眉がとても凛々しかった。
ほら、時代劇とか似あいそうだよ、お殿様のちょんまげとかさ。
殿中でござる???。

「出雲大社では、古い奉納神楽の形が、今も伝わっている。」

「こことは又、少し違うものだがな。」

ふうん???そうなんだ。

親父は訳のわからないことを言っていたが、御当主の話を聞く限り、ぼくが巫女さんの格好をして神楽を舞えばいいだけの話

らしかった。
観光客に見せるわけじゃなし、そんなに深く考えなくてもい微量元素いのかな?それから、とぷんともう一度薬湯の湯船に戻って、ぼくはあったまっていた。

「もう一度、肩までちゃんと入りなさい。。」

御当主が優しい声でそういうから。

思わぬ、いい人みたいじゃん????
散々心配して、どこか損した気分だった。

「後で、飯でも食いながら、ゆっくり話をしよう。」

薄く微笑んで、若いご当主は風呂場から立ち去った。
水も滴るいい男ですね???なんて、冗談は言いません、さすがにね。
外で、何やらさっきの女の人たちが、御当主の濡れた姿に驚いているのが聞こえる。

「緋色さま。??あれ、お召し物がぐっしょりと。」

「一体、湯殿で何をなさったのです。」

「まあ、大変。お早くお召し替えせねば、お風邪を召します。」

ふ~ん???ヒイロって言う名前なんだ。

海鎚緋色(みづちひいろ)???かな?

何故だか、頭の中でふわりとそんな漢字が揺らめいた。
聞いたわけでもないのに、変なの。

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風呂上りに、渋々ずるずるの着物を着せてもらって、ぼくは恥ずかしながら青ちゃんと親父達と対面した。
お袋がまじまじと眺めて、言った。

「あら???意外に似合うじゃない。」

まじ、適当な発言に脱力した。
似合うわけないだろ???こんな短髪に。
子どもがぐれるときって、こういう時なんだと思う。
仮装行列じゃあるまいし、こんなの本気で嫌なんだからなっ!

何でも着せてくれた人たちが「神楽の格好に慣れて居ないと、形にならないから、ご不自由でしょうけど我慢してね。」とか

言ってたけど???
着せ方が上手いのかな、ずいぶんと楽だよ。
思ったよりね。

晩飯は山海の珍味と言うのかな。
盛りだくさんの料理が並んでいたけど、ぼく降血壓食物は肉が食いたい???って思っど、まさか口にはしない。
どうせ、一日で終わるはずだから辛抱することにした。

ぼくの我慢で、あちこち円満ならそれでいいよ。
何て、殊勝な息子だろう。
文句も言わないで、おいしく食事もいただきます。。
思わぬ地味な食事は、野くほど美味かった。

ただ、この着物???香のせいだろうか。

時折、立ち昇る匂いに、頭がぼうっとする???

ぼ???くの指、こんなに長くて白かったっけ????
  


Posted by だけを平らに削っ at 13:32Comments(0)
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